セックスマスター
・・・3・・・
男たちに休む暇はない。女は次に大きな保護材をとりだした。透明のシートには無数のぷちぷちが付いている。 「さあ、次はこれだよっ。」 男たちは、期待して女の言葉を待った。 ぷっちん 小さな玉は、心地よい音を立ててつぶれた。 「これはおんなのクリトリスさ。ここを責めなきゃ、女はマタを開かないよっ。」 男たちは、我先にと机に群がり、中指を突き立てた。 ぷちっ、ぷちっ、ぷっちん、ぷっちん、ぷちっ、ぷっちん、ぷっちん、ぷちっ、ぷちっ
ぷちっ、ぷっちん、ぷちっ、ぷっちん、ぷちっ、ぷちっ、ぷっちん、ぷっちん、ぷちっ、ぷっちん、ぷっちん、ぷちっ、ぷちっ
ぷちっ、ぷっちん、ぷちっ、ぷっちん、ぷちっ、ぷちっ、ぷっちん、ぷっちん、ぷちっ、ぷっちん、ぷっちん、ぷちっ、ぷちっ
ぷちっ、ぷっちん、ぷちっ、ぷっちん、ぷちっ、ぷちっ、ぷっちん、ぷっちん、ぷちっ、ぷっちん、ぷっちん、ぷちっ、ぷちっ
ぷちっ、ぷっちん、ぷちっ、ぷっちん…… はじけるような音が乱れ鳴る。 男たちはとうとう、すべての玉をつぶし終えた。男たちの胸にさわやかな達成感がみなぎる。
女が次に取りだしてきたものは、輪ゴムと洗濯ばさみ、そして糸こんにゃくだった。 女は、男たちを立たせると、強引にズボンとパンツをおろした。 ぺろんっ 男たちのイチモツが飛び出る。女は男たちを二人一組で向かい合わせに立たせると、慣れた手つきで、それぞれのイチモツに輪ゴムをはめ、洗濯ばさみで糸こんを止めていく。 向かいあわせの男たちは、糸こんによってつながれた。 「さあ、準備はできたよっ。お前たち、お互いに引っ張りあいな。」 「なんだい?意味がわからないのかい?」 「ここまで来といて、だらしのないヤロウだねっ。まさか前戯だけで、お腹いっぱいなんて言うんじゃないだろっ?お前たちの目的はっ?」 「そうだ。そのためには、出し入れしなくちゃいけないだろうがっ。」 「でも、ただ出し入れするだけで、女が満足するって思うんじゃないよっ。」
ふん、ふん、鼻息を鳴らしながら、男たちは腰を前後し続けた。最初は緩んだり張られたりしていた糸コンが、直線を保ちながら、男たちをつなぎ始めていた。 男たちは互いに目を合わせる。表情はマスクで見えないが、目はあきらかにうれしそうに笑っている。男たちはパンツとズボンをあげて、イスに腰掛けた。 「今日の講義はここまでだよっ。次は来週金曜日だ。しっかり復習してきなっ。」 男たちは順番に部屋を出て、マスクをはずした。 宇津井健こと中年の男は、汗だくの頭をなでた。ビルの外に出ると、さわやかな風が男の顔にあたった。 男はビルの方へ振り返ると、三階の窓を見つめた。 「よしっ。」 手には会員証が握りしめられていた。
終わり
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