課長冨永48歳

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 しばらくテレビを観ていたが、この一週間の疲れが出てきたのか、富永は眠くなってきた。美紀はまだ戻ってきていないが、先に寝てしまった方がいいだろうと考えて、歯をみがき、布団の中に入った。思わぬ ところで美紀と会えた喜びを感じながら、富永は眠りについた。
 ごそごそという音が聞こえ、富永は目を開けた。部屋は小さなランプのあかりだけになっており、人の気配がする。ふと横を見ると、美紀がとなりで横になっており、こちらを見ている。
「あ、ああ、お風呂から上がったの?ごめんね。眠くてね、先に失礼していたよ。」
富永がそう言うと、美紀は少し微笑んだ。あれっ、富永は不思議に思ったのだが、事態をすぐに飲み込めなかった。離したはずの布団が、また、ぴったりと並んでいる。どうして…。富永の頭が混乱し始めた。
 すると、美紀は何も言わず、富永の布団の中に入ってきた。
「た、高田くん。」
驚いた富永が、美紀を止めようとしたが、その手を、美紀は両手でつかみ、何も言わず、富永の手を自分の胸元へ引き寄せた。
「い、い、いけないよ。高田くん。人をからかうのもいい加減にしないと…。」
富永が美紀をなだめようと懸命になったが、そのときには、美紀の誘導によって、富永の手は美紀の乳房を感じていた。
 富永の鼓動は、一気に爆発寸前まで高鳴った。汗がにじむ。どうしていいものか分からず、言葉に詰まっていると、美紀はゆっくりと上半身を起こし、富永の唇に自分の唇を重ねた。そのとき、富永の理性のかけらはまだ働いていた。唇をぐっと結び、美紀が自分から離れるのを待っていたのだ。
 しかし、美紀は一向に離れる気配がない。少しずつ、少しずつ、富永の唇を舌先でなめながら、その力を抜いていく。もう、だめだ。富永の最後の理性が吹き飛んだ。富永の唇の力は完全に抜け、美紀の舌を受け入れると、美紀の甘い吐息を堪能し始めた。美紀の口づけは音を立てながら徐々に激しさを増していく。それに応えるかのように、富永の手は美紀の乳房をゆっくりと揉み始めた。
 富永の野生が富永を支配し、はだけ始めた美紀の浴衣の中へと手を入れると、美紀の唇からはさらに甘い吐息がこぼれる。ワンピースの胸元から垣間見たときには隠れていた美紀のかわいい乳首を、富永の指がとらえた。
 
 妻との夫婦生活など、ここ数年は全くなく、しかも女性経験が少ない富永のテクニックは極めて幼稚であったはずだが、美紀の甘い肌の香りと、その誘導によって、富永の指先は今までしたことのない動きを見せはじめていた。やわらかく指の間からはみ出す美紀の乳房を愛撫しながら、富永は美紀の表情が見たくなった。自分のテクニックに自信がない富永は、美紀が演技しているのではないかと思い始めたからだ。そっと美紀の表情を盗み見ると、美紀の頬は紅潮し、やわらかく目を閉じている。ピンク色の唇は少し開き、そこからは小さな甘い声がこぼれている。
 それを見た富永はもう我を忘れてしまった。自分の情熱をすべて美紀にぶつけるように、美紀のはだけた浴衣のひもを解き、一糸まとわぬ 姿をさらけ出させた。美紀は下着をつけていなかった。
「あっ」
閉じていた目を少し開け、自分の状況に恥じらいを見せる美紀は、なんともかわいらしく、少女のようにも見えた。
 
 美紀は富永にまたがり、四つん這いになると、富永の頭の横に肘を付いた。富永は、美紀の乳房を舌全体で、ゆっくりとなめまわす。舌が乳首までくると、それを覆うように吸い付き、音を立てながら何度も何度も味わう。
「はあぁっ…んんっ…。」
美紀の躰はくねらせながら、富永の舌に愛撫してもらうように動いている。富永は若い肌の甘みを口全体で味わい、手のひらで揉みながらその乳首にしゃぶりついていた。
 やがて、富永は名残惜しそうに美紀の乳首から舌を離すと、美紀のふっくらとした尻をつかんで自分の顔の上へと移動させた。美紀は四つん這いのまま、富永に従った。
「んんっ…はあぁっ…くぅっ……。」
美紀の息が漏れる。富永が舌の先で美紀の小さな突起をなめ始めたからだ。ぴくぴくと美紀の突起が痙攣する。富永は尻をつかんでいた手の片方を離し、自分のあごに触れそうで触れない柔らかな美紀の女陰を指の先でなぞり始めた。すでに濡れている美紀の女陰は、何の抵抗もなく、富永の指を体内へと受け入れる。
「あんっ…だ…だめっ…。」
美紀の言葉に、富永は慌てて指を引き抜いた。美紀は背中を丸め、富永の耳元に顔を近づけると、
「んっ…やめ…ないで…。」
とささやいた。富永は美紀の言葉に、自分を拒む意味がなかったことを知り、再び、美紀の躰の中へと指を滑り込ませた。指にからみつく美紀の内部を富永は夢中で探る。美紀の息づかいが激しくなると、美紀の突起を舌の先で刺激している富永のあごは、美紀の液体で濡れはじめた。
「いやぁ……んっ。」
富永の指が、美紀の女陰を抜き差しするたび、女陰は淫らな音を立て、美紀はその音に刺激されるように、甘い声を出している。
 やがて、美紀はその感覚に耐えきれなくなったのか、腰を浮かせ富永の顔から離れると、富永の唇に軽くキスをし、そのままの体勢で次第に富永の腹の方へと下がり始めた。
「た、高田くん?」
富永は驚きと期待で美紀の行動を待った。美紀は富永の男根をやさしく握ると、口に含み、静かに上下し始めた。やわらかく熱い美紀の舌は、富永の男根に絡みつくように吸い付いてくる。富永は喉の奥で小さくうなった。
 
 富永は若い頃、妻に頼み込んだことがあるが、妻は嫌がって口に含んでくれたことは数回しかない。
 富永は首から上を起こし、美紀を見た。
「こんな娘が…。」
ゆっくりと上下しながら、ときどき上目づかいにチラリと富永を見ては、自分の行為を富永に見せつける美紀の行動に、富永は感動すら覚える。富永は歳とともに感度が鈍り始めていたもう一つの自分が、美紀によってたくましくなるのを感じていた。
 
 富永はすでに汗びっしょりであった。やがて、美紀の顔が富永の顔の近くへ戻ってくると、上半身を起こし、富永の男根を自分の中へ誘い込もうとした。
「ゴ、ゴムをつけないと…。」
慌てて富永は美紀の腰を持ち上げようとしたが、
「んっ……い…いんです…。」
と美紀は小さな声で言い、そのまま富永の上に躰をおろした。
 熱いほどの美紀の内部の体温が、富永に伝わる。富永は腰を動かそうとしたが、太った躰が思うように動かない。
「この体勢じゃ…。」
富永が美紀に言おうとした瞬間、富永は下半身に伝わる感覚と美紀の姿に目を見開いた。
 美紀が躰を激しく上下し始めたのだ。後ろに少し仰け反りながら上下する美紀の乳房が、躰にわずかな遅れをとりながら大きく揺れる。その乳房を鷲掴みにしたい感情に襲われたが、その姿を眺めていたいという思いもある。富永は、美紀の激しく動く腰を支え、目に焼き付けるように美紀の姿に見入った。
 美紀の唇から漏れる声が徐々に大きくなり、富永の息づかいも激しくなってきた。美紀の女陰は、淫らな音を立てながら、富永の男根を吸いあげるように絡んでいる。
「んんっ……はあぁっ……ねぇ、…はあっ…き、気持ち……いい…?」
美紀は富永を見つめながら問いかける。富永は、はぁ、はぁと息をしながら、何度も何度もうなづいて見せた。
「も…もう…だ、だめぇぇっ……んっ…くぅぅっ…。」
美紀のひねり出すような声とともに、富永の下半身は美紀に強く吸い込まれ、大きく脈打った。

 

 

 


 

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